2005年06月05日

鉄板:SPCC(JIS G3141)とSS400(JIS G3101)

SPCC 加工部品サンプル1 SPCC 加工部品サンプル2

上の写真はいずれも、鉄板(SPCC)のうちの板金加工部品サンプルですが、、、

「SS400の鉄板で、これこれの板金加工をお願いしたいんですけど。。。」

というようなご相談を受けることが、結構あります。

一概に「鉄板」といっても細かく分ければいろいろな材質があるわけですが、中でも、「SS400」と「SPCC」を混同される方が多い印象がありますので、ちょっと整理してみます。
(鉄板というと、SS400と捉える方が多いような気がします。)

JIS規格では以下となります。

・SS400 ⇒ 「JIS G3101 一般構造用圧延鋼材」
・SPCC ⇒ 「JIS G3141 冷間圧延鋼板及び鋼帯」

上記のように、言葉としては同じ「鉄板」でも、規格も違う通り、製造方法も違うわけで、別物です。

SS400とは、熱間圧延で製造される鋼材で、一般構造用の鋼材として、橋、船舶、車輌、その他非常に多岐にわたり使われる材料です。
板としては厚板ですので上記のような大形構造物にも幅広く利用される他、鋼材ですので、板として製造及び使用されるだけではありません。型鋼などとしても広く製造・使用されるものです。

一方、SPCCは、「冷間圧延鋼板及び鋼帯」ということで、冷間圧延で製造される、鋼板又は鋼帯です。
ですので、板しかありません。だから使用用途もSS400とは全然違います。
ちなみに、上記JISで規定されている標準板厚は、t0.4〜t3.2までです。

このように、鉄板といっても両者は製造方法、使用用途からいっても別物です。

うちのような、精密板金・板金加工屋で、「鉄板」といえば、必然的に「SPCC」になります。
SPCCは、板金加工・精密板金においてはもっとも一般的に使われる材料です。

ですので、

「鉄板で板金加工したい。。。」

と言えば、それはSPCCで板金加工ということになります。

「鉄板で機械加工したい。。。」

というと、SS400ということになりますかね。





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Comment on "鉄板:SPCC(JIS G3141)とSS400(JIS G3101)"

SS400は、1種or2種又、その違いは何ですか

  •   東風 洋一
  • 2006年02月23日 16:11

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  • 2006年04月29日 13:06

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