JIS規格 りん青銅(リン青銅)及び洋白の板及び条 JIS H 3110:2000/適用規格・種類・記号・機械的性質・試験 など
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長井技研ホームページの更新情報です。
『資料館』にJISに規定される非鉄金属の種類・特性・用語 など、JIS規格本文の内容を抜粋してまとめてあります。
今回アップした内容は、
りん青銅(リン青銅)及び洋白
ということで、以下のJIS規格本体の内容をまとめています。
JIS H 3110:2000 りん青銅及び洋白の板及び条
Phosphor bronze and nickel silver sheets, plates and strips
『資料館』 の 『2.JISに規定される非鉄金属の種類・特性・用語など』 のコンテンツとして追加しました。
こちらのリンクからどうぞ。
資料館
↓
2.JISに規定される非鉄金属の種類・特性・用語など
↓
JIS H 3110:2000 りん青銅及び洋白の板及び条
Phosphor bronze and nickel silver sheets, plates and strips
JIS規格 『JIS H 3110:2000 りん青銅及び洋白の板及び条』 本文では、りん青銅(リン青銅)及び洋白における、適用規格・種類・記号・試験・機械的特性・性質 などについて規定されています。
詳しくはこちらのJIS規格、 『JIS H 3110:2000 りん青銅及び洋白の板及び条』 からどうぞ。
りん青銅(リン青銅)と洋白にもそれぞれいくつか種類がありますが、それぞれの特性・特色及び用途例としては以下です。(上記 JIS規格 本文より抜粋)
【特性・特色及び用途例】
1.りん青銅(リン青銅)展延性・耐疲労性・耐食性がよい。
C5191 及び C5212は、ばね材(バネ材)に適する。
ただし、特に高性能のばね性を要求するものは、ばね用りん青銅を用いるのがよい。
電子、電気機器用ばね、スイッチ、リードフレーム、コネクタ、ダイヤフラム、ベロー、ヒューズグリップ、しゅう動片軸受、ブッシュ、打楽器など。
2.洋白光沢が美しく、展延性。耐疲労性・耐食性がよい。
C7351 及び C7521 は、絞り性に富む。
水晶発振子ケース、トランジスタキャップ、ボリウム用しゅう動片、時計文字板・がわ、装飾品、洋食器、医療機器、建築用、管楽器など。
その他詳しくは、 JIS H 3110:2000 りん青銅及び洋白の板及び条』 をご覧下さい。
りん青銅(リン青銅)は、一般板金、板金加工・精密板金にいおてもよく使われる非鉄金属材料です。
よろしければこちらもご参考に。
>> 板金加工・精密板金の材料
>> 材料の豆知識
尚以下に、JIS規格、 『JIS H 3110:2000 りん青銅及び洋白の板及び条』 の内容について、見出しなど概略内容を転載しておきます。
JIS規格 JIS H 3110:2000 りん青銅及び洋白の板及び条
1.適用規格この規格は、圧延したりん青銅(リン青銅)及び洋白の板(以下、板という。)及び条(以下、条という。)について規定する。
2.引用規格次に揚げる規格は、この規格に引用されることによって、この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は、その最新版を適用する。
JIS H 0321 非鉄金属材料の検査通則
JIS H 1012 銅及び銅合金の分析方法通則
JIS H 1051 銅及び銅合金中の銅定量方法
JIS H 1052 銅及び銅合金中のすず定量方法
JIS H 1053 銅及び銅合金中の鉛定量方法
JIS H 1054 銅及び銅合金中の鉄定量方法
JIS H 1055 銅及び銅合金中のマンガン定量方法
JIS H 1056 銅及び銅合金中のニッケル定量方法
JIS H 1058 銅及び銅合金中のりん定量方法
JIS H 1060 銅及び銅合金中のコバルト定量方法
JIS H 1292 銅及び銅合金の蛍光X線分析方法
JIS Z 2201 金属材料引張試験片
JIS Z 2204 金属材料曲げ試験片
JIS Z 2241 金属材料引張試験方法
JIS Z 2244 ビッカース硬さ試験 − 試験方法
JIS Z 2248 金属材料曲げ試験方法
3.りん青銅(リン青銅)及び洋白の種類及び記号りん青銅(リン青銅)及び洋白の板及び条の種類及び記号は、表1による。
備考 : 質別を示す記号は表1の記号の後に付ける。表1 種類及び記号
4.品質4.1 外観
板及び条は、仕上良好・均一で、使用上有害な欠陥(1)があってはならない。
注(1) 使用上有害な欠陥は、受渡当事者間の協定による。
4.2 化学成分板及び条の化学成分は、表2による。
表2 化学成分
4.3 機械的性質板及び条の機械的性質(引張強さ・伸び・曲げ性及び硬さ)は、表3による。引張試験と硬さ試験は、いずれか一つについて行う。ただし、特に指定のない限り、引張試験を適用する。
備考 : 規定範囲外の寸法のものの機械的性質は、受渡当事者間の協定による。表3 板及び条の機械的性質
5.寸法及びその許容差5.1 標準寸法
板及び条の標準寸法は、表4 及び 表5 による。
表4 板の標準寸法
表5 条の厚さの標準寸法(単位:mm)
5.2 条の標準内径条の標準内径は、表6による。
表6 条の標準内径
5.3 厚さの許容差板及び条の厚さの許容差は、表7による。
備考 : 規定範囲外の寸法のものの許容差は、受渡当事者間の協定による。表7 板及び条の厚さの許容差
5.4 幅の許容差板及び条の幅の許容差は、表8による。
備考 : 規定範囲外の寸法のものの許容差は、受渡当事者間の協定による。表8 板及び条の幅の許容差
5.5 板の長さの許容差板の長さの許容差は、表9 による。
備考 : 規定範囲外の寸法のものの許容差は、受渡当事者間の協定による。表9 板の長さの許容差
5.6 条の曲がりの最大値条の曲がり(7)の最大値は、表10 による。
備考 : 規定範囲外の寸法のものの許容差は、受渡当事者間の協定による。表10 条の曲がり(7)の最大値
6. 試験6.1 化学分析試験
化学成分の化学分析試験は、次のいずれかによる。
JIS H 1012、 JIS H 1051、 JIS H 1052、 JIS H 1053、 JIS H 1054、 JIS H 1055、 JIS H 1056、
JIS H 1058、 JIS H 1060、 JIS H 1291、 JIS H 1292
6.2 引張試験引張試験は、JIS Z 2241 による。この場合の試験片は、圧延方向に取った JIS Z 2201 の5号試験片とする。
6.3 曲げ試験曲げ試験は、180°曲げ試験又は W曲げ試験による。この場合の試験片は圧延方向にとった JIS Z 2204 の4号試験片とする。ただし、W曲げ試験の場合、試験片長さは30mm以上とする。
a). 【180°曲げ試験】 180°曲げ試験は、JIS Z 2248 による。
b). 【W曲げ試験】 W曲げ試験は、次による。1). 試験ジグの形状寸法は、図1による。
1.1). 標準曲げ半径(R)は、表11のとおりとし、最大2.0とする。だだし、規定を超えない半径のジグを使用し、判定の基準とする。
表5 標準曲げ半径(単位:mm)
2). 試験方法は、試験片を下型に載せ、その中央部に上型を当てて、ハンドプレス又は油圧によって所定の形に曲げる方法による。この場合、上型と下型とは、互いに平行でなくてはならない。
6.4 硬さ試験硬さ試験は、JIS Z 2244 による。
7. 検査検査は、次のとおり行う。
a. 板及び条は、外観・寸法を検査するとともに 6.によって試験を行い、4.及び5.の規定に合格しなければならない。
b. 引張試験及び曲げ試験は、種類・質別・厚さの同じ板又は条について、原則として3000kg又はその端数を一組とし、各組から任意に1枚又は1条を取り、試験片を作る。
c. そのほか一般事項は、JIS H 0321 による。
8. 表示板及び条は、1包装ごと、1巻きごと又は1製品ごとに適切な方法によって、次の事項を表示しなければならない。
・種類及び質別、又はそれらの記号
・寸法
・製造番号
・製造業者名又はその略号
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