2006年02月25日

JIS規格 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯 JIS G 4305:2005/SUS304,SUS301,SUS316,厚さ,試験,板,幅,許容差,硬質,表面仕上げなど

長井技研ホームページの更新情報です。

資料館』にJISに規定される鉄鋼(金属材料)の種類・特性・用語 などについて、JIS規格本文の内容を抜粋してまとめました。
今回追加した内容は、

冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯(SUS304、SUS316、SUS430、SUS410 など)

ということで、以下のJIS規格本体の内容をまとめています。

JIS G 4305:2005 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯 Cold rolled stainless steel plates, sheets and strip

資料館』 の 『3.JISに規定される鉄鋼(金属材料)の種類・特性・用語など』 のコンテンツとして追加しています。
こちらのリンクからどうぞ。

資料館

3.JISに規定される鉄鋼(金属材料)の種類・特性・用語など

JIS G 4305:2005 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯
Cold rolled stainless steel plates, sheets and strip

JIS規格 『JIS JIS G 4305:2005 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯』 本文では、冷間圧延ステンレス鋼板及び熱間圧延ステンレス鋼帯について規定されています。

詳しくはこちらのJIS規格、 『JIS G 4305:2005 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯』 からどうぞ。

ちなみに、熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯 のJIS規格はこちらです。
JIS G 4304:2005 熱間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯

よろしければこちらもご参考に。

>> 板金加工・精密板金の材料
>> 材料の豆知識

尚以下にも、JIS規格、 『JIS G 4305:2005 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯』 の内容について記載しておきます。


JIS規格 JIS G 4305:2005 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯


1.適用範囲

この規格は、冷間圧延ステンレス鋼板(以下、板という。)及び冷間圧延ステンレス鋼帯(以下、帯という。)について規定する。

備考: この規格の対応国際規格を、次に示す。なお、対応の程度を表す記号は、ISO/ITEC Guide21 に基づき、IDT(一致している)、MOD(修正している)、NEQ(同等でない)とする。

ISO 9445:2002, Continuously cold-rolled stainless steel narrow strip, wide strip, plate/sheet and cut length - Tolerances on dimensions and form (MOD)


2.引用規格

付表1 に示す規格は、この規格に引用されることによって、この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は、その最新版(追補を含む。)を適用する。


3.種類の記号

冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯の種類は、61種類とし、その種類の記号及び分類は、表1 による。

表1 種類の記号及び分類 (以下、種類の記号のみ記載)

オーステナイト系
SUS301
SUS301L
SUS301J1
SUS302B
SUS304
SUS304Cu
SUS304L
SUS304N1
SUS304N2
SUS304LN
SUS304J1
SUS304J2
SUS305
SUS309S
SUS310S
SUS312L
SUS315J1
SUS315J2
SUS316
SUS316L
SUS316N
SUS316LN
SUS316Ti
SUS316J1
SUS316J1L
SUS317
SUS317L
SUS317LN
SUS317J1
SUS317J2
SUS836L
SUS890L
SUS321
SUS347
SUS XM7
SUS XM15J1

オーステナイト・フェライト系
SUS329J1
SUS329J3L
SUS329J4L

フェライト系
SUS405
SUS410L
SUS429
SUS430
SUS430LX
SUS430J1L
SUS434
SUS436L
SUS436J1L
SUS444
SUS445J1
SUS445J2
SUS447J1
SUS XM27

マルテンサイト系
SUS403
SUS410
SUS410S
SUS420J1
SUS420J2
SUS440A

析出硬化系
SUS630
SUS631

備考1. 板であることを記号で表す必要がある場合には、種類の記号の末尾に、 -CP を付記する。
例: SUS304-CP
備考2. 帯であることを記号で表す必要がある場合には、種類の記号の末尾に、 -CS を付記する。
例: SUS304-CS


4.化学成分


4.1 溶鋼分析値

冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯は、11.1 の試験を行い、その溶鋼分析値は、表2〜6 による。


4.2 製品分析値

冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯の化学組成の分析は、注文者が製品分析を要求する場合、11.1によって試験を行い、その値は、表2〜6 の値に JIS G 0321 の 表5 による許容変動値を適用する。ただし、 JIS G 0321 に規定されていない元素の許容変動値については、受渡当事者間の協定による。

表2 オーステナイト系の化学成分 (単位:%) (表は割愛)

表3 オーステナイト・フェライト系の化学成分 (単位:%) (表は割愛)

表4 フェライト系の化学成分 (単位:%) (表は割愛)

表5 マルテンサイト系の化学成分 (単位:%) (表は割愛)

表6 析出硬化系の化学成分 (単位:%) (表は割愛)


5.機械的性質

冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯は、11.2 の試験を行い、その機械的性質は次による。ただし、厚さ0.3mm未満の冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯については、引張試験を省略することができる。


5.1 オーステナイト系の機械的性質

オーステナイト系の機械的性質は、次による。

a) オーステナイト系の機械的性質は、表7 による。この場合、供試材は、JIS G 0404 のA類による。ただし、耐力は、特に注文者の指定がある場合に適用する。

表7 オーステナイ系の機械的性質 (表は割愛)

b) 硬化させるために調質圧延を行った SUS301 及び SUS301L の冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯の耐力、引張強さ並びに伸びは、表8 による。この場合、供試材は、JIS G 0404 のA類による。ただし、耐力は、特に注文者の指定がある場合に適用する。

表8 SUS301 及び SUS301L の調質圧延状態の機械的性質 (表は割愛)


5.2 オーステナイト・フェライト系の機械的性質

オーステナイト・フェライト系の機械的性質は、表9 による。この場合、供試材は、JIS G 0404 のA類による。ただし、耐力は、特に注文者の指定がある場合に適用する。

表9 オーステナイト・フェライト系の機械的性質 (表は割愛)


5.3 フェライト系の機械的性質

フェライト系の機械的性質は、表10 による。この場合、供試材は、JIS G 0404 のA類による。ただし、耐力は、特に注文者の指定がある場合に適用する。また、曲げ性の場合は、その外側にき裂を生じてはならない。

表10 フェライト系の機械的性質 (表は割愛)


5.4 マルテンサイト系の機械的性質

マルテンサイト系の機械的性質は、次による。

a) 焼なましを行った冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯の機械的性質は、表11 による。耐力は、特に注文者の指定がある場合に適用する。また、曲げ性の場合は、その外側にき裂が生じてはならない。

b) 焼入焼戻しを行った冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯の硬さは、表12 による。

表11 マルテンサイト系の焼なまし状態の機械的性質 (表は割愛)

表12 マルテンサイト系の焼入焼戻状態の硬さ
SUS420J2 : 40以上(HRC)
SUS440A : 40以上(HRC)


5.5 析出硬化系の機械的性質

析出硬化系の機械的性質は、表13 による。この場合、供試材は、JIS G 0404 のA類による。ただし、耐力は、特に注文者の指定がある場合に適用する。

表13 析出硬化系の機械的性質 (表は割愛)


6.耐食性

粒界腐食試験による耐食性について、特に注文者の指定がある場合は、受渡当事者間で 11.3.3 から適用する試験方法を協定し、試験を行い、耐食性は受渡当事者間の協定による。


7.表面仕上げ

冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯の表面仕上げは、表14 による。

表14 表面仕上げ

No.2D : 冷間圧延後、熱処理、酸洗又はこれに準じる処理を行って仕上げたもの。また、つや消しロールによって、最後に軽く冷間圧延したものも含める。
No.2B : 冷間圧延後、熱処理、酸洗又はこれに準じる処理を行った後、適当な光沢を得る程度に冷間圧延して仕上げたもの。
No.3 : JIS R 6001 による F100〜F120 まで研磨して仕上げたもの。
No.4 : JIS R 6001 による F150〜F180 まで研磨して仕上げたもの。
#240 : JIS R 6001 による 240番 まで研磨して仕上げたもの。
#320 : JIS R 6001 による 320番 まで研磨して仕上げたもの。
#400 : JIS R 6001 による 400番 まで研磨して仕上げたもの。
BA : 冷間圧延後、光輝熱処理を行ったもの。
HL : 適当な粒度の研磨材で連続した磨き目が付くように研磨して仕上げたもの。

備考: 表14 以外の表面仕上げについては、受渡当事者間で協定することができる。


8.形状・寸法、質量及び許容差


8.1 標準寸法


8.1.1 板の標準寸法

板の標準寸法は、表15 による。

表15 板の標準寸法 (単位:mm)
厚さ
0.30、0.40、0.50、0.60、0.70、0.80、0.90、1.0、1.2、1.5、2.0、2.5、3.0、4.0、5.0、6.0、7.0、8.0、9.0、10.0、12.0、15.0、20.0
幅×長さ
914×1829
1000×2000
1219×2438
1219×3048
1500×3000
1524×3048
備考: 表15 以外の寸法については、受渡当事者間の協定による。


8.1.2 帯の標準厚さ

帯の標準厚さは、表16 による。

表16 帯の標準厚さ (単位:mm)
0.30、 0.40、 0.50、 0.60、 0.70、 0.80、 0.90、 1.0、 1.2、 1.5、 2.0、 2.5、 3.0、 4.0、 5.0、 6.00
備考: 表16 以外の寸法については、受渡当事者間の協定による。


8.2 板の質量の算出

注文者の要求によって、板の質量の算定が必要な場合には、板の質量は、表示の寸法を用いて算出し、表17 による。

表17 質量の算出方法
計算順序 計算方法 結果のけた数
基本質量 kg/mm・m2 : 付表3による ; -
単位質量 kg/m2 : 基本質量(kg/mm・m2)×厚さ(mm) : 有効数字4けたに丸める
面積 m2 : 幅(m)×長さ(m) : 有効数字4けたに丸める
1枚の質量 kg : 単位質量(kg/m2)×面積(m2) : 有効数字3けたに丸める。ただし、1000kgを超えるものは、kgの整数値に丸める。
総質量 kg : 1枚の質量(kg)×同一種類、同一寸法の枚数 : kgの整数値に丸める
備考: 数値の丸め方は、JIS Z 8401 による。


8.3 厚さの許容差

厚さの許容差は、次による。


8.3.1 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯の厚さの許容差

板の厚さの許容差は、表18 による。帯の厚さの許容差は、表19 による。ただし、注文者は、表20 の厚さの許容差(記号ET) 又は 表21 の厚さの許容差(記号ST)を指定することができる。
板の厚さを測定する箇所は、板の縁から15mm以上内側の任意の点とする。
帯の厚さを測定する箇所は、幅50mm以上のミルエッジの帯の場合は、その縁から25mm以上内側の任意の点、幅50mm未満の場合はその中央とし、幅30mm以上のカットエッジの帯の場合はその縁から15mm以上内側の任意の点とし、幅30mm未満の場合は幅の中央とする。なお、帯の先頭部及び末端部の正常でない部分には適用しない。

表18 板の厚さの許容差 (単位:mm) (表は割愛)

表19 帯の厚さの許容差 (単位:mm) (表は割愛)

表20 板及び帯の厚さの許容差 (記号ET) (単位:mm) (表は割愛)

表21 板及び帯の厚さの許容差 (記号ST) (単位:mm) (表は割愛)


8.4 幅の許容差

板の幅の許容差は、表22 による。帯の幅の許容差は、表23 による。ただし、注文者は 表24 の幅の許容差(記号EW)を指定することができる。

表22 板の幅の許容差 (単位:mm) (表は割愛)

表23 帯の幅の許容差 (単位:mm) (表は割愛)

表24 板及び帯の幅の許容差 (記号EW)(単位:mm) (表は割愛)


8.5 板の長さの許容差

板の長さの許容差は、表25 による。

表25 板の長さの許容差 (単位:mm) (表は割愛)


8.6 板の平たん度

板の平たん度は、表26 による。
なお、注文者は、平たん度(記号EF)を別に指定することができる。ただし、調質の記号 1/4H 又は 1/2H の平たん度の最大値は、表27 により、3/4H 及び H の平たん度の最大値は、受渡当事者間の協定による。
板の平たん度の測定は、板を水平面に自重だけで置き、板の下面と水平面との距離を測定し、板長さ3500mm当たりの最大距離を平たん度をする。

表26 板の平たん度の最大値 (単位:mm) (表は割愛)

表27 SUS301 及び SUS301L の板の平たん度の最大値 (単位:mm) (表は割愛)


8.7 帯の横曲がり

帯の横曲がりの最大値は、表28 による。ただし、帯の先頭部及び末端部の正常でない部分には適用しない。
また、SUS301 及び SUS301L の調質の記号 1/4H、1/2H、3/4H 及び H の帯については、受渡当事者間の協定による。

表28 帯の横曲がりの最大値 (単位:mm)
40以上 80未満 : 任意の位置の長さ 2000につき 8
80以上 630未満 : 任意の位置の長さ 2000につき 4
630以上 : 任意の位置の長さ 2000につき 2
備考1.帯の横曲がりは、図1 による。
備考2.幅40mm未満のものについては、受渡当事者間の協定による。

図1 帯の横曲がり
図1 帯の横曲がり


9.外観

外観は、次による。

1. 冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯は、使用上有害な欠点があってはならない。ただし、帯は一般に欠点を除去する機会がないため、若干の正常でない部分を含むことができる。
2. 帯が巻き形状である場合は、一般にきつく巻かれていて、その外観は可能な限り円柱状でなければならない。
3. 帯の巻きずれは、片方の端面当たり、ミルエッジの場合は70mm以内、カットエッジの場合は35mm以内とする。ただし、帯の先頭部及び末端部の正常でない部分には適用しない。


10.製造方法

冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯は、冷間圧延後、熱処理を行い、酸洗又はこれに準じる処理を行った後、必要に応じて適切なきょう正、研磨又は調質圧延を行うことができる。
なお、光輝熱処理を行った場合には、酸洗などの処理を省略してもよい。析出硬化系の熱処理について、注文者は、熱処理の種類を指定することができる。また、材質確認のために本体又は試験片のいずれに熱処理を行うかを指示する。
付表2 に、析出硬化系の熱処理の熱処理記号を示す。


11.試験


11.1 分析試験


11.1.1 分析試験の一般事項及び分析試料の採り方

JIS G 0404 の 8.(化学成分) による。注文者が製品分析を要求した場合の試料の採り方は、JIS G 0321 の4.(分析用試料採取法) による。


11.1.2 分析方法

溶鋼分析の方法は、JIS G 0320 による。製品分析の方法は JIS G 0321 による。


11.2 機械試験

機械試験は、次による。


11.2.1 試験一般

機械試験の一般事項は、JIS G 0404 による。


11.2.2 供試材の採り方

供試材は、同一溶鋼、同一熱処理条件ごとに1個を採取する。


11.2.3 試験片の数

試験片の数は、供試材1個から各試験片1個とする。


11.2.4 試験片

引張試験片、硬さ試験片及び曲げ試験片は、次による。

1. 引張試験片は、JIS Z 2201 の 4号試験片、10号試験片又は13B号試験片のいずれかを用いる。なお、14A号試験片、14B号試験片又は5号試験片を用いてもよい。
2. 硬さ試験片は、引張試験片又は曲げ試験片の一部を用いることができる。
3. 曲げ試験片は、JIS Z 2204 の 3号試験片又は5号試験片を用いる。


11.2.5 試験方法

引張試験、硬さ試験及び曲げ試験の方法は、次による。

1. 引張試験方法は、JIS Z 2241 による。ただし、試験温度は 23±5℃を標準とし、マルテンサイト系以外の引張強さの測定については、試験片平行部のひずみ増加率が40〜80%min になるような引張速度を用いる。
2. 硬さ試験方法は、JIS Z 2243、JIS Z 2244 又は JIS Z 2245 のいずれかによる。ただし、試験温度は 23±5℃で行う。
3. 曲げ試験方法は、JIS Z 2248 による。ただし、試験温度は 23±5℃で行う。


11.3 腐食試験

腐食試験は、次による。


11.3.1 供試材の採り方

供試材は、同一溶鋼、同一熱処理条件の板又は帯ごとに1個を採取する。


11.3.2 試験片の数

試験片の数は、供試材1個から各試験片1個とする。


11.3.3 試験方法

引張試方法は、次のいずれかによる。

1. JIS G 0571
2. JIS G 0572
3. JIS G 0573
4. JIS G 0575


12.検査

r冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯の検査は、次による。

1. 検査の一般事項は、JIS G 0404 による。
2. 化学成分は、4.に適合しなければならない。
3. 機械的性質は、5.に適合しなければならない。ただし、引張試験、硬さ試験及び曲げ試験は、受渡当事者間の協定によって、その一部又は全部を省略することができる。
4. 耐食性は、6.に適合しなければならない。
5. 表面仕上げは、7.に適合しなければならない。
6. 形状及び寸法は、8.に適合しなければならない。
7. 外観は、9.に適合しなければならない。


13.表示

検査に合格した冷間圧延ステンレス鋼板及び鋼帯には、板についてはごと又は1結束ごとのいずれかに、帯については1結束ごとに次の項目を表示する。ただし、受渡当事者間の協定によって、項目の一部を省略することができる。

1. 種類の記号
2. 寸法
3. 許容差の記号(許容差の記号 ET、ST、EW によったものについては、これを表示する。)
4. 表面仕上げの記号
5. 熱処理の記号(析出硬化系の場合、並びにマルテンサイト系のうちで特に注文者から指定された SUS420J2 及び SUS440A の焼入焼戻しの場合に限る)
6. 調質の記号(SUS301 及び SUS301L の場合)
7. 製造業者名又はその略号
8. 溶鋼番号又は検査番号


14.報告

製造業者は、注文者の要求があれば、この規格の規定又は別途指定された試験の成績表及び寸法、数量、納入状態などを記載した報告書を注文者に提出しなければならない。報告書には電送など電子媒体も含める。
ただし、検査文書の種類は、JIS G 0415 の 表1 の 2.3(受渡試験報告書)又は 3.1.b(検査証明書) とする。
なお、表2〜5 の備考によって合金元素を添加した場合には、成績表に添加元素の含有量を付記する。


【付表1 引用規格】

* JIS G 0320 鋼材の溶鋼分析方法
* JIS G 0321 鋼材の製品分析方法及びその許容変動値
* JIS G 0404 鋼材の一般受渡し条件
* JIS G 0415 鋼及び鋼製品 - 検査文書
* JIS G 0571 ステンレス鋼のしゅう酸エッチング試験方法
* JIS G 0572 ステンレス鋼の硫酸・硫酸第二鉄腐食試験方法
* JIS G 0573 ステンレス鋼の65%硝酸腐食試験方法
* JIS G 0575 ステンレス鋼の硫酸・硫酸銅腐食試験方法
* JIS R 6001 研削といし用研磨材の粒度
* JIS Z 2201 金属材料引張試験片
* JIS Z 2204 金属材料曲げ試験片
* JIS Z 2241 金属材料引張試験方法
* JIS Z 2243 ブリネル硬さ試験 - 試験方法
* JIS Z 2244 ビッカース硬さ試験 - 試験方法
* JIS Z 2245 ロックウェル硬さ張試験方法
* JIS Z 2248 金属材料曲げ試験方法
* JIS Z 8401 数値の丸め方


【付表2 析出硬化系の熱処理記号】
SUS630
固溶化熱処理 : S
析出硬化熱処理 : H900、 H1025、 H1075、 H1150
SUS631
固溶化熱処理 : S
析出硬化熱処理 : TH1050、 RH950


【付表3 ステンレス鋼板の基本質量】 (表は割愛)





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