JIS規格-リーマの寸法公差の決め方 JIS B 4414/加工,穴,直径,許容,IT
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続きまして、リーマの直径の寸法公差の決め方に関するJIS規格資料(リーマの寸法公差の決め方 JIS B 4414)をアップしました。
資料館(公差)のコンテンツへの追加です。
JIS規格/リーマの寸法公差の決め方 JIS B 4414/加工,穴,直径,許容,IT/資料館(公差)
以下に内容転載しますが、本サイトの方が見やすいです。
こちらから。
↓
JIS規格/リーマの寸法公差の決め方 JIS B 4414/加工,穴,直径,許容,IT/資料館(公差)
公差関連のJIS規格リストはこちら。
公差・幾何公差関連 JIS規格リスト-はめあい,寸法公差,一般公差,データム,製図,ねじ,加工製品の公差表示・普通寸法公差など/資料館(公差)
その他、加工品の普通公差はこちらも。
JIS B 0405 普通公差(個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差)
JIS B 0408 金属プレス加工品の普通寸法公差
JIS B 0410 金属板せん断加工品の普通公差
JIS B 0419 普通幾何公差(個々に公差の指示がない形体に対する幾何公差)
他には、幾何公差のためのデータム、寸法公差,幾何公差の関係(製図-公差表示方式の基本原則)などもあります。
なお、JIS規格関連ならこちらも参考に。
資料館(鋼材・材料)
勉強部屋
以下、転載内容。
【 リーマの直径の寸法公差の決め方 】
1.適用規格この規格は、ハンドリーマ(JIS B 4405)、マシンリーマ(JIS B 4413) 及びチャッキングリーマ(JIS B 4402) を含むリーマの直径の公差の決め方について規定する。
参考:
JIS B 4402、JIS B 4405、JIS B 4406 及び JIS B 4413 では、m5 をA級、m6 を B級 と規定しているが、これらの対応国際規格では、m6 だけを規定している。
2.引用規格次に掲げる規格は、この規格に引用されることによって、この規格の規定の一部を構成する。これらの引用規格は、その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 4402 チャッキングリーマ
備考:
ISO 521:1975, Machine chucking reamers with parallel shanks or Morse taper shanks からの引用事項は、この規格の該当事項と同等である。JIS B 4405 ハンドリーマ
備考:
ISO 236/I :1976, Hand reamers からの引用事項は、この規格の該当事項と同等である。JIS B 4406 シェルリーマ
備考:
ISO 2402:1972, Shell reamers with taper bore (taper bore 1:30 (included)) with slot drive and arbors for shell reamers からの引用事項は、この規格の該当事項と同等である。JIS B 4413 マシンリーマ
備考:
ISO 236/?:1976, Long fluted machine reamers, Morse taper shanks からの引用事項は、この規格の該当事項と同等である。
3.寸法公差の決め方JIS B 4402、JIS B 4405、JIS B 4406 及び JIS B 4413 において、リーマの直径の許容差を m5(A級) 又は m6(B級) と規定しているが、これらのリーマが保証する穴径公差を前もって推察することは不可能である。
リーマ仕上げされる穴の実寸法は、現実には非常に多くの要因に左右される。これらの要因として次のようなものがあげられる。1. 被削材の材質とリーマ代
2. リーマの食付き角
3. 使用時のリーマの状態
4. 取付け方法及び加工方法
5. 切削油剤ある公差の穴を仕上るリーマの製作方法を決定するときに、これらの様々な要因を考慮するのが望ましい。
したがって、すべての条件において、加工精度を保証できる標準的な ”特別” な公差を設定することは不可能である。
しかしながら、画一性を得るため、加工される穴径公差に対応したリーマの寸法公差を決定するために、次に示す方法を採用することが望ましい。
3.1 リーマの寸法公差の決め方IT公差の穴の場合
・リーマ直径の最大許容寸法は、穴径の最大許容寸法から 0.15×IT を引いたものに等しい。
0.15×IT の値はすべて 0.001mm 単位で切り上げて丸める。・リーマ直径の最小許容寸法は、リーマの最大許容寸法から 0.35×IT を引いたものに等しい。
0.35×IT の値はすべて 0.001mm 単位で切り上げて丸める。
図1 リーマの寸法公差
3.2 備考3.1 で決められた寸法公差以内であれば、この規格よりも厳しい精度のリーマを製作してもよい。
3.3 具体例
3.3.1 【12H7】 の穴の場合IT=0.018mm
穴の大きさ : 最大 12.018m、 最小 12.000mm
リーマ直径の最大許容寸法は、穴の最大許容寸法より 0.15×IT 小さい値である。
0.15×0.018mm=0.0027mm
これは、0.003mm に丸められる。
リーマ直径の最大許容寸法=12.018mm−0.003mm=12.015mm
リーマ直径の最小許容寸法は、穴の最大許容寸法より 0.35×IT 小さい値である。
0.35×0.018mm=0.0063mm
これは、0.007mmに丸められる。
リーマ直径の最小許容寸法=12.015mm−0.007mm=12.008mm参考:
IT7 及び IT8 公差の穴を加工するリーマの寸法公差を、主要寸法について計算し、参考表1 及び 参考表2 に示す。
IT7 公差の穴を加工するリーマの公差は、m5 にほぼ一致する。参考表1 IT7 公差の穴を加工するリーマの寸法公差 (単位 : mm)(表は割愛)
参考表2 IT8 公差の穴を加工するリーマの寸法公差 (単位 : mm)(表は割愛)
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